新ナニワ金融道にでてきた抵当権消滅のカラクリ

ドラマ『ナニワ金融道』が10年ぶりに『新ナニワ金融道』となってスペシャルで放送されました。
パート1が放送された1994年から20年以上経っているので貸金業をとりまく環境もかなり変わっています。

スペシャルドラマでは、法改正によって廃業した貸金業者から買い取った債権(孫野手建設の借金)についてストーリーが進んでいきます。
主人公が働く帝国金融は、借用書だけでなく担保としている土地の抵当権も手に入れており、返せないなら土地を売ると迫ります。しかし、思い出の詰まった土地をどうしても売れない孫野手建設側は、別の業者の知恵を借りて、抵当権の消滅を宣言し成功します。(実際は別の業者に騙されているのですが・・)


どうして抵当権が消滅したのか

ドラマでは、すでに借金がゼロになっているということをセリフとテロップで説明していましたが、なんだか分かったような分からないような・・。

順を追って説明すると次のようなことだったのです。

2010年に法改正があり、金利上限は15~20%と定められました。
それまでは多くの業者が出資法の上限金利である29.2%で貸し付けていたのですが、払い過ぎた分は利用者に返さなければならないという判決がでたことにより、本来支払う必要がないのに支払ったお金(過払い金)の請求が当然の権利として認められるようになりました。

孫野手建設の借金は、年29.2%という高金利で借りていましたが、法改正後の上限15%(100万円以上の借金なので)で計算をしなおしたところ、今まで返済した分で支払い済みとなったのです。

そのため借金がゼロとなり、抵当権が成立するのは債権が存在することが前提ですから、抵当権が消滅したということなのです。

お分かりいただけたでしょうか。
ここで説明した過払い金の返還請求にはタイムリミットがあります。
自分の借金も払い過ぎかも?!と思った方は、早めに確認してみてくださいね。

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